時間という幻想
イタリアの量子物理学者カルロさんの語る
物理のお話が面白くて
彼の著作を色々楽しく読み進めています。
知の最前線を行く科学者の方々が
日々どんな事を考えて生きているのかを
少しだけ垣間見せてもらっている思いがします。
それでいて何故か彼は
近所のおじさんのような親近感があります♪
学者さんというのは
さぞかし頭の固い方々なのだろうと
勝手に想像していましたが(ごめんなさい…)
ホントはその逆で
様々なものを受け入れる事の出来る
柔らかい頭でなければ
人類にとっての「未知の世界」を
新しい発想で開拓していく事など出来ないのだと
思いました。
(この人はあーだ、この人はこーだと
判断しようとする私の観念の方こそ
カチカチに固まっていました💦)
彼の本は
私達の生きているこの場所が
いかに驚異に満ちた不思議な場所なのかを
思い出させてくれます。
『世の中ががらりと変わって見える物理の本』
朗読もしてみましたので、
ご興味がありましたら聴いてみて下さいね💕
彼の本の中に
「時間は幻想である」事の
とても素敵な言葉がありましたので
ここに書き留めておきたいと思います。
物理学者も哲学者も、「現在」が宇宙全体に共通すると言う考え方は幻想であると言う点で一致しています。時間が普遍的に「流れている」と考えるのは一般論に過ぎず、事実とは相容れないと言う結論に達したのです。
アインシュタインは、イタリア人の親友、ミケーレ・ベッソが亡くなったとき、ミケーレの遺族に次のような感動的な内容の手紙を書きました。
「ミケーレは、私よりも少し早く、この不可思議な世界から旅立っていきました。でも、それはなんら意味のないことです。私たちのように物理学を信ずる者たちにとっては、過去、現在、未来というような区別は、頑固で執拗な幻想以外の何物でもないことがわかっているのですから」
『世の中ががらりと変わって見える物理の本』カルロ・ロヴェッリ(p90〜91)
カルロさんの言葉も
アインシュタインの言葉も
イエス兄の語る言葉のように聞こえてきました。
アインシュタインの語録があったはず!
と思ってkindleのライブラリを調べてみると
『アインシュタインに聞いてみよう〜勇気をくれる150の言葉』
を見つけました。
こんな言葉がありましたよ♫
生き方には二通りしかありません。奇跡はどこにもないという生き方と、すべてが奇跡だという生き方です。
物理学の価値を信じる私のような人間は、過去、現在、未来の区別が永続的な幻想に過ぎないことを知っています。現実なんて幻想に過ぎないのですが、とても永続性があるのです。
あらゆる宗教、芸術、科学は同じ木の異なる枝です。いずれも、人間を単なる肉体的存在から引き上げ、その生き方を高貴なものにし、個人の自由へと導くことを目的にしています。
『アインシュタインにきいてみよう〜勇気をくれる150の言葉』
アインシュタインって悟っていたに違いありません!
勇気をありがとうございます❤️